小森江貯水池付近より風頭山(左)と風師山(右)を望む |
歩行距離 | 4.7km |
所要時間 | 3時間00分 |
累積標高差 | (+) 480m (-) 480m |
コース | 子供のもり公園駐車場12:15 → 風頭岩峰13:25 → 風師山 →
矢筈山14:25 → 子供のもり公園駐車場15:15 |
北九州の門司に仕事関係の所用がありその機会を利用し、北九州の風師山に登ることにする。風師山は、船で六連島から瀬戸内海方向に関門海峡を通過するときその大きな山の姿を目にし、いつか登ろうと考えていた。所用を済ませたあと、子供の森公園の駐車場まで移動、車を停めて出発する。
鞍部にある分岐点から左に折れ、風頭岩峰方向に向かう。5分間尾根道を歩き、風頭岩峰(365m)に到着する。山頂からは関門海峡の大展望が開ける。何と素晴らしい眺望か!!こんな風景は滅多に見れるものではないと思う。山頂北側は、下関市街、彦島、その近くにある巌流島、東側には関門橋が見える。今日は少し視界が悪いが、遠くに竜王山、鬼ヶ城が見える。山頂の西側には小倉、八幡の市街地と足立山の稜線を見ることができる。隣の矢筈山には雲がかかり神秘的だ。
風頭岩峰から風師山山頂を経て、尾根道伝いに矢筈山まで足を延ばす。整備され歩きやすい登山道を歩く。点天候が崩れ気味で小雨が降り出す。急坂を下り鞍部を過ぎ、舗装されていない車道にでる。ジグザグの車道を上り、周囲は石垣が組まれた矢山山頂に達する。周辺はキャンプ場になっている。ちょうどキャンプ場の管理小屋から管理人さんがでてきて史跡を案内してくれる言う。ありがたい。風師山は明治時代に要塞が造られ砲台があった。
明治19年陸軍省は、日本各地に砲台を構築していた。当時世界屈指の戦艦である定遠、鎮遠を有する清国北洋艦隊に対抗するため、関門海峡の各所に砲台が構築された。この矢筈山にも砲台があった。砲台は日露戦争当時の明治37年まで使用され、その後明治末期に廃止された。
管理小屋の近くには兵舎や砲台の跡があり、残っている兵舎の跡を見せてもらう。コンクリートで造られ思ったより広い。中は涼しく、士官用の兵舎にはテーブルと椅子が置かれている。往事が偲ばれる。管理人さんの説明によれば、この地は、竹野内豊と松山ケンイチ主演のテレビドラマ「オリンピックの身代金」のロケ地となったそうだ。テロリストである犯人が人質を隠すのにこの地の兵舎を使ったという設定だ。その兵舎はロケのため新しく造られたものだそうで、そこも案内してもらう。
下山は舗装されていない車道を下り、子供の森公園の駐車場に帰着する。今日は素晴らしい絶景と歴史を堪能できた充実の一日であった。
(追記)2016.2.05 BS放送で再放送されたテレビ朝日の「オリンピックの身代金」を
見ました。文章の訂正が必要です。ロケに使われた兵舎はダイナマイトの保管庫という設定でしたでした。人質はいませんでした。もう一つの場面で刺青を入れたヤクザ者の死体を兵舎跡の前にキャンバスにつつんで遺棄したところも矢筈山の要塞あとのようでした。
周辺には北九州水道産業遺産がある |
子供のもり公園駐車場に車を停める |
小森江貯水池 |
小森江貯水池の堰堤を渡り、その先の登山口に入る |
雑木林の急登を登る |
・・・ |
風頭岩峰に立つ |
風頭岩峰 |
槇有恒の碑 |
風頭岩峰から風師山の方向を見る |
風頭岩峰から関門海峡東側を見る 風頭岩峰から矢筈山、足立山の方向を見る 風頭岩峰から下関市街地を見る・巌流島が見える 風頭岩峰から関門海峡西側を見る 風頭岩峰から関門海峡東側を見る |
風師山から矢筈山に向かう |
矢筈山には明治時代、要塞があった |
矢筈山山頂・キャンプ場になっている |
要塞上部の通気口 |
矢筈山の要塞跡 |
矢筈山の要塞跡・兵舎内部 |
矢筈山の要塞跡内部・テレビドラマのロケに使われた |
テレビドラマ「オリンピックの身代金」のロケ地になった | テレビドラマのロケ風景 |
矢筈山の要塞跡・兵舎 | 矢筈山キャンプ場管理小屋 砲台跡 |
・・・ |
下山中、リアルなタヌキの銅像を見る |
下山中、矢筈山を見る |
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